クレジットカードの常識として「公式カードは還元率が高い」というのがあります。Amazonや楽天、Yahoo!JAPANなど、公式のクレジットカードを発行しているところはたくさんあり、どれも自社のサービスを利用した場合に最も還元率が高くなるように設定されています。
関連店舗の支払いの際に大きく得をすると言われている公式カード。問題点も含めた情報をまとめてみました。
もくじ
お得感満載の公式カードと注意点
AmazonMastercardクラシック
Amazonでの利用なら還元率1.5％。プライム会員の場合は0.5％加算され、2.0%還元になります。
さらにJALマイレージモール経由で利用すると+0.5％になり、合計で2.5%の高還元が実現。
年会費は1250円＋税ですが、年1回の利用で翌年無料になるので、実質年会費は無料です。
AmazonMastercardゴールドカード
Amazonでの利用なら還元率2.5％。全国主要空港のラウンジ利用が無料になる特典つき。
年会費は10,000円ですが、リボ払いサービスの利用で半額に。またweb明細書サービス登録+年6回以上の請求で翌年は1,000円引きに。さらにAmazonプライム特典（4900円/年）が無料で付くので、実質年会費は無料といえます。
Yahoo!JAPANカード
Yahoo!ショッピング・LOHACOでの利用なら３％のポイント還元。
さらに、ソフトバンク契約者ならスマートログイン利用で期間固定Tポイントが+５％。Yahoo!プレミアム会員特典も無料で付いてきて期間固定Tポイントが+４％。合計して+９％の常時高還元が実現します。
また、Y!mobile契約者もYahoo!プレミアム会員特典が無料。Y!mobileのエンジョイパック（月額500円/実質無料）に入会することで、同じく期間固定Tポイントが+９％に。
年会費無料のカードとしては破格のお得感です。
なお、期間固定Tポイントは2019年8月からはPayPayに変更されます。
楽天カード
楽天市場での利用なら還元率３％、楽天トラベルなら２％、楽天カードポイント加盟店での利用なら３％のポイント還元が付きます。
さらに楽天モバイルユーザーなら+２％、「もらえるモール」経由で+１％、楽天アプリからの購入で+１％、引き落とし先を楽天銀行にすることで+１％など、利用する楽天サービスの組み合わせ次第でますます高還元に！
これだけ高還元なのに年会費は無料。持たない理由がないカードです。
楽天ゴールドカード
楽天市場での利用なら還元率５％。基本スペックが既に高還元です。
楽天モバイル利用で+２％、「もらえるモール」経由で+１％、楽天アプリからの購入で+１％など、ポイントアップの仕組みは楽天カードと同じ。
年会費は2,000円ですが、国内の空港ラウンジが年２回無料で使えるなど、年会費以上の特典が付いているのでコスパ十分です。
楽天プレミアムカード
楽天市場での利用で還元率５％、楽天モバイル利用で+２％、「もらえるモール」経由で+１％、楽天アプリからの購入で+１％など、お得感は楽天ゴールドカードと同じですが、楽天プレミアムカードはそのプライオリティを楽しむカードです。
年会費は10,000円かかりますが、国内の空港ラウンジだけでなく海外のラウンジも利用できるプライオリティパスが付いており、海外旅行に行く人なら絶対におすすめです。
ZOZOカード
ZOZOタウンでの利用で、通常の購入ポイント１％に加えてZOZOCARDご利用還元ポイントがが付与され、合計で5％（5倍）のZOZOポイントが貯まります。
年会費は無料です。
公式カードの注意点
お得で便利な公式カードはおすすめですが、覚えておきたい注意点もいくつかあります。
公式サービスを利用しなければお得感がない
Yahoo!JAPANカードならYahoo!ショッピングを、楽天カードなら楽天市場を利用しなければ、お得な公式カードであっても標準的な還元率を持つクレジットカードになってしまいます。
宝の持ち腐れにならないためにも、自分のライフスタイルに合った公式サービスをきちんと見極めてからカードを選んだほうが後悔しなくて済みます。
「囲い込み」に乗らなければ楽しめない
たとえばAmazonカードの場合、貯めたAmazonポイントはAmazonでしか使えません。Yahoo!JAPANカードでもらえる期間固定Tポイントは指定提携先でしか使えません。囲い込みを目的とした限定ポイントです。
企業側の意図を汲んで楽しめばいいわけですから、他のショップでもいい思いをしようなどと欲を出すのはNGです。
自分に必要な特典でなければ意味がない
「空港ラウンジが無料」「プライム会員つき」といった特典は、旅行に行かない人やプライムビデオを観ない人には無用の長物。逆に、頻繁に旅行をする人や既にプライム会員になっている人にはおいしい特典です。
本当に自分に必要な特典なのか考えてから決めても遅くはありません。
まとめ
公式のクレジットカードは、人によってはお得でうれしいアイテムです。使い倒すつもりでどんどん活用すれば、その見返りは大きなものになります。
自分に合ったスペックとサービス内容かどうか、まずはじっくりと考えて選んでいくことが重要です。