iPhoneじゃないからApple PayのSuicaが使えないし、ビューカード持ってないからAndroidのモバイルSuicaは年会費1,030円かかって嫌だし・・・。
だからGoogle Pay(グーグルペイ)にSuicaが対応した時は飛びついたわけで・・・。
という私のような人はたくさんいると思います。
でも2020年2月26日からモバイルSuicaの年会費が無料になったので、無料Suicaが目当てでGoogle Payを使っている人は、モバイルSuicaに移っちゃったでしょうか。
となると、それでもGoogle Payの存在価値はあるのか。
その答えは「ある」です。Google Payの便利さ、ApplePayとの違い・使えるお店・メリット・デメリット等まとめてみました。
もくじ
Google Payにかかる期待
Google Payには電子マネー(Suica、nanaco、楽天Edy、WAON、QUICPay、iD)&VISAのタッチ決済のためのプラットホームとしての役割があります。
これは日本独自の「おさいふケータイ専用アプリ」たちが網羅し切れなかった部分を、グローバル仕様のGooglePayが担ってくれたわけですから、どの電子マネー会社にしても、今更おさいふケータイのアプリに戻るわけにはいきません。
また、日本の企業にしてみればAppleだけが儲かるiPhoneが普及するよりも、おさいふケータイ機能付きのAndroid端末が売れてくれたほうがうれしい。
だから「Google Payがんばれ!」という話にもなります。
まだ機能的に不足している部分もあるかもしれませんが、Google Payの開発はこれからも進むと考えられます。
Google Pay(グーグルペイ)とiD(アイディー)・QUICPay(クイックペイ)
Google Pay(グーグルペイ)に登録すると、カードによってはiD(アイディー)またはQUICPay(クイックペイ)として利用できるカードがあります。
◆iD(アイディー)として利用できるカードには、三井住友カードやライフカード等があります。
◆QUICPay(クイックペイ)として利用できるカードには、JCBカードやジャックスカード等があります。
クレジットカードをGoogle Pay(グーグルペイ)に登録する方法
クレジットカードをGooglePay(グーグルペイ)に登録する方法です。
登録するカードを手元に準備して進めます。登録したら「QUICPay/iDのメインカード」設定をONにします。
2.支払いをタップ
3.お支払い方法をタップ
4.「クレジット/デビット/プリペイド」を選択
5.カード情報・住所等を登録
6.「Google PayでQUICPay/iDを利用できます」と表示されるので続行
7.利用規約になるので同意して続行
8.本人確認
9.カード追加完了
10.追加したカードをタップ
11.QUICPay/iDのメインカードの設定をON
12.設定完了
Google Pay(グーグルペイ)と電子マネー
今のところは対応するクレジットカードの種類が限られていますので、多くの人にとってGoogle Payは、楽天Edy・WAON・Suica・nanacoを経由して支払いをするキャッシュレスサービスという存在といえます。
まずnanacoですが、残念ながらGoogle Payに登録したnanacoはクレジットカードによるチャージができません。ここが既存のnanacoモバイルアプリと異なる点です。
次は楽天Edy。楽天Edyへのチャージに使えるクレジットカードはJCB、American Express、MasterCard、VISAです。
対応のカードをGoogleアカウントに登録していれば、楽天Edyへのチャージができます。
次にSuica。Google Payはおサイフケータイ機能を持つスマートフォンにとって、モバイルSuicaを年会費無料で使うための救世主となりました。(2020年2月26日~はモバイルSuicaアプリも年会費無料になりましたが・・・)
Google PayのモバイルSuica(Google Pay Suica)は、ざっくり言うと従来のAndroid版モバイルSuicaから以下の機能を除いた無料版です。
【Google Pay Suicaができないこと】
- 銀行チャージ
- 定期券の購入
- Suicaグリーン券の購入
- モバイルSuica特急券
- エクスプレス予約サービス
- JREポイントの受け取り
- ネット決済
- 再発行
- 払い戻し・退会
→「SuicaがGoogle Payに対応しました」(公式PDF)
Google Pay Suicaのチャージに使えるクレジットカードは「Googleアカウントに登録されているクレジットカード」です。
アカウントに登録できるクレジットカードは、公式によると次のブランドとのこと。
- American Express
- Discover
- JCB
- MasterCard
- Visa
- Visa Electron
アカウントに登録してあればSuicaチャージに使えますが、クレジットポイントが付与されるかどうかはクレジットカード次第になります。
最後にWAONです。Google Payが新たに導入したGoogle Pay版のモバイルWAONは、従来のモバイルWAONから必要最小限の機能だけを抜き出したものです。
クレジットチャージが可能ですが、イオンマークのあるカードからのチャージになります。
それ以外の場合はWAONへのチャージは残念ながらできません。
Google Pay(グーグルペイ)とVISAのタッチ決済
2019年11月14日より、VISAデビットカードを「Google Pay(グーグルペイ)」に登録して利用できるようになっています。
・三菱UFJ-VISAデビット等
Google Payの口コミは?
Google Payはまだまだ普及率がそれほどではないにしても、使っている人の評価はおおむね良好のようです。
キャッシュレス決済
わたしはiPhoneのApple Payで
QUICPayとかID 使ってるけど
Google payの方が使えるやつ多い説
kyashが登録できるのが羨ましいなぁ〜!— はづき3 (@haazu0025) August 27, 2019
2%還元のプリペイドカード「Kyash」はApple Payには非対応ですが、GooglePayには対応しています。これは大きいですね。
※Kyashは2019年10月1日よりリアルカード1%、バーチャルカードのみでは0.5%のポイントバック制に変更になります。
Google PayでSuicaチャージとネット決済できなくなってGoogleに問い合わせたら担当の方がめちゃくちゃ丁寧な対応やったわ。折り返し連絡くれたときも電話かメールか選ばせてくれたし。逆にGoogleへの好感度が上がった
— だっち (@dutch229) August 24, 2019
サポートのクオリティーも重要。対応が悪いと悲しくなります。
登録できるポイントカードも豊富
Google Payは複数のポイントカードを一元管理する機能も持っています。
Google Payにポイントカードを登録しておけば、ポイントカード自体を持ち歩く必要がなくなります。
カード挿入式の読み取り機には対応できませんが、バーコード読み取り式のレジであればスマホの画面だけでOKです。
2019年10月時点でGooglePayに登録できるカードは次のようになっています。
対応するポイントカードはどんどん増えています。提示しなくてもGoogle Pay内で連携してくれるようになれば、もっとうれしいんですが。
Google PayとApple Payの違いは?
Google PayとApple Payの大きな違いは次のような点です。
GooglePayはリーダーにかざすだけ
GooglePayはおさいふケータイと同じで、利用する際に本人認証がありません。読み取り機にかざすだけで清算が完了します。
ApplePayはSuicaを除き、利用前に必ず本人認証が必要になります。清算前にWalletアプリを開いて使いたいカードを認証させておく必要があります。
Google Payは電子マネーの種類が豊富
Google Payは対応している電子マネーの種類が多いのが自慢です。
QUICPay、iD、Suica、nanaco、楽天Edy、WAON
《ApplePay》
QUICPay、iD、Suica
GooglePayはクレジット情報がクラウドにある
GooglePayに登録したクレジットカード情報は、クラウドサーバー上に保管されているのでセキュリティーの面で安心です。
ApplePayはクレジットカード情報を暗号化して端末側に保存しています。Appleは個人情報をサーバー側には保管しません。
GooglePayの問題点は?
GooglePayのデメリット・課題についてもいくつか挙げてみましょう。
ディズニーランドでも使えます(小声
ただ、マックが対応したNFC PayはApplePayなら使えるけど日本のGooglePayでは使えないからなぁ(´・ω・`)
日本のGooglePay、「おサイフケータイ」ベースの超絶ガラパゴス仕様で海外と互換性ないし、現状Type-Fしか使えない。
笑うしかないw— naoponizm (@naoponizm) August 29, 2019
日本向け仕様の部分はFelicaを使っている以上はしかたがないのかもしれません。JCBコンタクトレスには近々対応予定だとか。そうなれば海外でも大丈夫かも・・・。
こないだメロンでGooglePayアプリに登録されたポイントカードは使えないと言われたので、もうこの機能の存在価値がなくなりました。 pic.twitter.com/93r1N5y7Hz
— こんそめ@通販は固定ツイート参照 (@consomme72) August 27, 2019
ポイントカードが読めない、使えないという話はちらほら。
Google PayのQUICPay、JCB発行カードは上限3万。Apple PayのQUICPayは上限なし。(何もQUICPay+の場合)
— Tokyo0422 (@tokyo04221) August 31, 2019
GooglePayに本人認証がないのが原因のようです。
Google PayのSuicaはグリーン券購入できないし、Apple PayではKyashやLINE PayのQUICPayが使えない
おかげで両方持ち歩く羽目に— あめ@アニサマ3日目 (@FT_RAIN_BOW) May 8, 2019
モバイルSuicaの方が機能的に上位なのも問題です。格差がなくなることはあるのでしょうか。
Google PayにSuicaとか一元化されて機種変更が簡単になるかと思ったけど、機種変更するにはアプリから手続きする必要があってGoogle Payから使い始める人には余計にややこしくなった
— ltd (@ltd) May 31, 2018
機種変更の際の引越しはApplePayと比べると格段に手間がかかります。第2世代のGoogle Payでは機種変更の際の各種電子マネーの管理情報も一元管理される予定だという話ですが。
Google Payが使えるお店は?
Google Payというのはコード決済サービスとは違うので、お店でバーコードを読んでもらって清算、というわけではありません。
「Google Payが使えるお店」は単純に【Suica、nanaco、楽天Edy、WAON、QUICPay、iD】&VISAのタッチ決済のいずれかが使える店のことを指します。
公式サイトでは代表例として、次のようなお店を挙げています。
Google Pay決済(オンライン)ができるお店は?
オンライン決済でGooglePayでの支払いに対応しているサービスも増えてきました。決済のたびに毎回クレジットカード番号を入力しなくても、GooglePayのデフォルトのクレジットカードから引き落としで支払えます。
公式サイトによると、GooglePay払いに対応しているサービスには次のようなものがあります。
まとめ
以上「Google Payって便利?ApplePayよりいいの?使えるお店・メリット・デメリットまとめ」でした。
GooglePayはおさいふケータイ機能を周到するために現在のような仕様になったそうですが、開発を重ねて、今後はよりApplePayライクな仕様に変更されるという話です。
最近とくに機能拡張が目覚しいAndroid端末。スマホ決済という点でもiPhoneをしのぐ時代がそこまで来ているのかもしれません。