テングサ(天草)という海藻から作られる寒天(かんてん)は長野県茅野市(ちのし)を中心とした諏訪地域で製造される特産品。ざっくり言えば”ところてん”を乾燥させたもので、ところてんほど青臭くなくて食べやすい上に良質の食物繊維なのでダイエットにも最適、という夢の健康食品です。
江戸時代に京都で偶然生み出され、黄檗山萬福寺の隠元禅師により”寒天”と命名されたこの食べ物は、その製造法を持ち帰った茅野の行商人が角寒天として広めたとされています。現在では昔からの製法で作り続けているのは国内でも茅野市と岐阜県恵那市しかありません。
長野県の特に茅野・諏訪地域に来た際にはぜひにでも食したい寒天。おすすめのショップを紹介していきましょう。
コタツ丸(@kotatsumaru)は茅野で食べて初めて「寒天ってうまっ!」って思ったよ。
松木寒天
諏訪大社 上社前宮のすぐ近くにある松木寒天さん。直売所では生寒天の試食ができます。本社工場と道路を挟んで反対側にある長寿寒天館では天然角寒天製造の流れを係員による説明つきで学ぶことができるツアーが実施されています。(要予約)
前宮前の松木寒天さんでところてんを買い、下社で農業の神さまのおふだをいただいて帰ってきました。諏訪のところてんは本当に美味しい😋#旧正月 #初詣 pic.twitter.com/27HKs0nkFx
— わわた (@watawataishiwat) February 10, 2024
イリセン
イリセンさんは80年以上にわたり同じ製法で寒天を作り続けている老舗メーカー。冬期は寒天工場見学も行っています。
12月22日湯川イリセンさん ここで干しリンゴ 作っています もちろん寒天の製造が主体です pic.twitter.com/4ggQpYsjrQ
— 湖畔の温泉宿 蓼科 (@tateshinakohan) December 22, 2023
信濃寒天
地元ではスーパーでも売っている「まるてんのところ天」の製造元として知られる信濃寒天株式会社。昔ながらの製法でつくるところ天や寒天は一味違うと評判です。
本社に直売所があります。
私の地元エリアは寒天の生産地日本一。おすすめは『まるてんのところ天』 無添加・無漂泊で、ツルリとしつつもしっかりとした食感。これを食べると他のところ天はちょっと食べられない(ネット通販してますよ~♪)普通は同梱の酢醤油で食べるけれど、黒蜜かけても美味しいです。 pic.twitter.com/PxcqLVXlh0
— cheapside (@cheapside_jp) July 27, 2021
トコロテラス(株式会社マツキ)
天然角寒天の製造メーカー「株式会社マツキ」が運営するセレクトショップ&カフェレストランです。
2015年にオープン。地元でも人気の高いお店で、寒天やところてん関連の商品の品ぞろえはピカイチ。
カフェでいただけるクリームあんみつは絶品です。
伊那食品
茅野・諏訪の寒天とは異なりますが、粉末寒天のトップブランド「伊那食品株式会社」は山一つ隔てた伊那市にあります。「かんてんぱぱ」ブランドの粉末寒天で全国に知られており、家庭用から業務用まで様々な寒天を製造・販売しています。
本社の敷地内につくられた「かんてんぱぱガーデン」はレストランやショップ、ホール、ミュージアムなどが揃った人気の複合施設で、地元の観光名所でもあります。
旅の締めは伊那市のかんてんぱぱガーデン。
寒天のテーマパークって感じ。店もおしゃれだし長時間いても飽きないね。
商品は寒天以外にもなんでもあったよ。 pic.twitter.com/kfaJanYSWh— ちょぴー (@wani_kuta) September 10, 2023
おわりに
茅野・諏訪の寒天・ところ天は他の地域では味わえないおいしさです。「寒天って何となく青臭くて苦手なんだよね」という人でも、本場の生寒天は病みつきになること間違いなし。
近くにお出かけの際はぜひ絶品の寒天・ところ天を味わってから帰ることをおすすめします。